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2010年9月14日 (火)

子猫の目、老猫の目

 一緒に暮らし始めて半年過ぎた頃から、ガチャ子さんの表情、特にまなざしが変わってきました。

 おとなの猫は、人に何かを要求するときはまっすぐ見つめてきますが、それ以外の時には横目でちらりと視線を投げたり、あるいは全く目線を合わせないようにしたりと、様々なまなざし遣いを見せるものです。けれど、今のガチャ子さんはストレート一本。

 生後二ヶ月くらいまでの子猫は親や飼い主を追い求めてにゃーにゃー鳴いて懸命にアピールをします。姿形は紛う方無き婆ちゃん猫なのに、今のガチャ子さんの表情はその頃に戻ったようなところがあります。

 ゴハンをねだるときも、トイレの掃除を要求するときも、ナデナデして欲しいときも、どこか必死。おとなの猫特有の、斜に構えた様子や余裕綽々の風情はほとんど見られなくなりました。

 年をとるということは、思うように動けなくなり反応も鈍るということは、外界の事象に対しての不安が強くなるということ。それに比例して、不安を解消してくれるであろう飼い主へのアピールも強くなっていく、ということなのかもしれません。

 そんなに不安がらなくても、ゴハンもトイレもナデナデもしてあげているのですが―。自分でできる範囲が狭まると、心も落ち着きを無くしていくのでしょう。体と心はつながっているのだと改めて思います。

 ガチャ子さんは飼い主に、老いるとはどういうことかを教えてくれる師匠でもあります。

 

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