はじめに

2010年1月 4日 (月)

もう一度一緒に暮らそう。

 猫の名前はガチャ子さん。子猫の時に私が望んで連れてきた猫でした。自分で面倒を見るつもりだったけれど、ガチャ子さんと暮らし始めた一年後、仕事の都合で親元を離れることになりました。引っ越し先はペット不可の賃貸住宅。仕方なくガチャ子さんを両親に預け、私は一人飛行機で旅立ったのでした。

 当初は、数年で故郷に戻ることになるだろうと思っていました。長いこと勤め続けられる自信もたいして無かったから。ところが、5年たち10年たち……予想に反して19年。

 その間、父は亡くなり、弟も自立し、家に残ったのは母と猫だけ。私は一度転職をし、故郷から鉄路で三時間と少しのところに転居。

 猫は年を取り、腎不全を患ったため、ケアに手がかかるようになりました。
 母も年を取り、仕事の傍ら猫のケアに追われる生活を続けることが厳しくなりました。

 かかりつけの動物病院の先生は難色を示しましたけれど、母と話し合い、私がガチャ子さんを引き取ることにしました。

 彼女の病状をふまえて必要なものをそろえ、ケアしやすい環境を整えて。

 長年住み慣れた家を離れて、ガチャ子さんは新しい家へと引っ越しすることになったのでした。

 今振り返ってみても、かなり無茶なチャレンジだったと思います。猫は環境の変化に弱い動物で、猫連れの引っ越しの大変さは、よく知られるところ。しかも、ガチャ子さんは二十歳になんなんとする老猫。病気もある。相当なストレスがかかることは必至で、命に関わることになっても不思議ではありません。

 同じような悩みを抱える人に相談されたとしても、「試してみたら」などと気軽に答えられるものではありません。猫は個体差の大きい生き物。ガチャ子さんはたまたまたくましい猫だったからなんとかなったけれど、これは飼い主の立場から言えば、運が良かっただけ。

 ともあれ、18年半のブランクの後、私はまたガチャ子さんと暮らすことになりました。

 猫にしてみれば、メーワクな話だったと思う。けれど、私にとってみれば、もう一度ガチャ子さんと暮らせるチャンス!

 ごめんね、ガチャ子さん。できるだけのことはするから、我慢してね。

2010年1月 3日 (日)

始めました。

 十九歳の老猫を引き取って四ヶ月を超えました。一緒に暮らし始めたときは「せめて年内は元気でいて欲しい」と思っていたけれど、予想に反して健康状況は良好。

 慢性腎不全が良くなることはありませんが、食欲があり、体重も400グラム増加。穏やかなお正月を迎えられたことに、感謝。