病気と生きる

2015年9月29日 (火)

ゴハン待ち

 少し前から、アンズのゴハンはチューブを使ってのものだけになりました。

 口内炎が悪化したようで、水を飲むのもためらうときがあります。

 それでも、朝、私が寝室から出てくると、台所の近くに座ってゴハン待ちの姿勢を見せてくれる日もけっこうあります。造設した胃瘻が、彼女の「食べたい気持ち」を支える日々が続いています。

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 「おなかがすいた。口が痛くならないゴハンをちょうだい」

 はいはい、今すぐに準備するから、ちょっと待っていてね。

 

アンズとの日々のために 「老猫専科」で学んだこと。

 今回の「老猫専科」で特に心に残ったことは五つ。

猫の声に耳を傾けよう。
何かするときには、猫にそのことを伝えてからしよう。
猫の介護は、してあげるものではなく、させていただくもの。恩返しのチャンス!
一緒に暮らしている猫たちに、「ありがとう」をたくさん伝えよう!
そして、猫に「がんばって」と言ってしまうと、猫は人の気持ちに応えようとしてがんばってしまう、ということ。

 「猫の声に耳を傾けよう。」「何かするときには、猫にそのことを伝えてからしよう。」

 この話が出たときに、どきっとしました。私は、今までアンズやリンリンの声にきちんと耳を傾けてきただろうか。何か、特に猫がいやがりそうなことをするときに、「どうしても必要なことだから」と丁寧に伝えてきただろうか……。

 自信は全くありません。

 アンズに胃瘻を造設するときもそうでした。アンズの「食べたい気持ち」はキャッチしていました。でも、そのことへの対応として胃瘻を考えたときに「胃瘻をつけたいと思うけれど、どうかな、いいかな」と問いかけることはしませんでした。

 猫に問いかけてどうなる、なんて馬鹿なことを、と思う人も居ることでしょう。

 でも、この話が出たときに、私はアンズのかかりつけ病院の先生がよく言われることを思い出したのです。

 「本猫の顔色を見ながら、どの程度していくかきめていきましょう」

 アンズはこれこれの状態。医学的に取るべき対応はこれこれ。けれども、それがアンズに合うか、どの程度まですべきかは、アンズをよく観察して加減をしたり、時にはやめたりしたりしていきましょう、といったニュアンスです。その際の判断には、体質などだけでなく、性格やストレスのかかり具合など、気持ち的なものも含まれています。

 「声を聞く」と「顔色を見る」。同じではありません。けれども、重なるところがあるのではと思ったのでした。

 猫は無視されることが大嫌いな動物です。ガチャ子さんの前に一緒に暮らしていた虎猫、ミーメをひとりで留守番させるときにはかならず「○時には帰ってくるから、それまで留守番をしていてね」と声かけをしてから出かけたものでした。そうでないと、家中のゴミ箱をひっくり返して抗議をするからです。猫暮らしのコツの一つは、猫を無視しないこと。猫の気持ちを無視して物事を進めないこと。

 アンズの先生は、よくこうも言われます。「猫や犬のことを一番よくわかっているのは、家族です。」「家族が〝これが一番いい〟と思ったことが、一番いい方法なのです」
 ……私は、本当にアンズやリンリンのことをよくわかっているのだろうか……。

 今からでも遅くない。アンズやリンリンの様子をよく見て、気持ちについて考え、そして私がしようと思っていることについて丁寧に伝えていこう。そう思ったことでした。(猫がいやがることはすべてしない、ということではありません。また、猫のことを優先するあまり、人のストレスや負担を軽視するということでもありません。要はバランスなのだと思います。)

 「猫の介護は、してあげるものではなく、させていただくもの。恩返しのチャンス!」
 「一緒に暮らしている猫たちに、「ありがとう」をたくさん伝えよう!」

 この夏、私はずっと「今日もそれなりにアンズは元気なことに〝感謝しなければ〟。でも、明日はどうなるかわからない」という不安にとりつかれていました。今もそういうところはあります。

 今回、「猫の森」の講座を受けて、感謝のしどころがずれていたことに気づきました。

 もちろん、今日という一日をまたアンズと一緒に過ごせることに感謝はしています。
 でも、感謝の気持ちをより多く向けるのは、アンズに対してなのだということがわかったのでした。

 アンズはこれまで、たくさんの楽しい時間とたくさんの幸せを私にくれました。今でもそうです。そのアンズに(そしてもちろんリンリンにも)感謝の気持ちを伝えなければ。今の、そしてこれからのケアはその感謝の表現の一つなのだ。

 講師の南里さんはこう言われました。
 「毎日、出かける前には〝ありがとう〟を猫に伝えましょう。たとえもしそれが最後の声かけになったとしても、〝ありがとう〟という気持ちを伝えることができていたということは、人にとっても猫にとっても救いになります」

 アンズを動物病院に迎えに行ったときから実践を始めました。
 「病院でお留守番してくれてありがとうね」「今日一日たくさんチューブゴハンを食べるところを見せてくれてありがとうね」「今日も、見送ってくれてありがとうね。」「今日も、出迎えてくれてありがとうね」

 もしも、病気や高齢の猫さんと一緒に暮らしていて明日への不安があるという方がいらっしゃいましたら、ちょっと試されることをおすすめします。
 私には、効果がありました。アンズと一緒に今居られることへの喜びが私の中でくっきりと形を取るようになったのです。
 アンズとの時間が短いことを日々実感しながらの生活が続いています。いまでも「失いたくない」と執着する気持ちは強く私の中にありますし、不安から逃れることはできません。
それでも、いえ、だからこそ、「ありがとう」をアンズに伝え続けようと思います。アンズとの関係を良いものにし、アンズが安心して私のそばに居られるように。

 「猫に〝がんばって〟と言ってしまうと、猫は人の気持ちに応えようとしてがんばってしまう」ことについて。

 これは、本当のことだと思います。私とガチャ子さんの間にも、こういうことはありました。
彼女は、二十年近い時を経て再びかなった猫暮らしに有頂天になっていた私に、老齢に加えて腎不全末期の健康状態にもかかわらず、二年三ヶ月もつきあってくれたのでした。
 「今の藻塩にはアタシが必要なんだろうねえ。仕方ない」
 ガチャ子さんと一緒に暮らしていたときも、そして見送った後も、私は彼女のこんな気持ちをずっと感じていました。

 南里さんはこう言われます。
 「猫は、人の所有物ではありません。」

 ガチャ子さんのケアに当たっていたときも、このことは常に頭にありました。「ガチャ子さんの猫生はガチャ子さんのもの。私のものではない。」
 でも、ついつい自分の気持ちや都合を優先してしまう私が居ました。当時、ガチャ子さんの声をどれほど聞いていたのか、怪しいものでした。それだけに、私につきあってくれた彼女には心から感謝をしています。

 アンズの晩年を彼女と共に生きる今、同じ過ちを繰り返さない自信はありません。
 でも、だからこそ、彼女がこれまで、そして今も、おそらくはこの先ずっとくれるであろう幸せに感謝して、彼女の「食べたい気持ち」「生きたい気持ち」に寄り添っていこう。

 そして、彼女が「もういいかな」と思ったときには……。それを尊重できればと思っています。
 本当にそうできるかはわかりませんが。

 「藻塩ってのは、人には冷淡なところがあるくせに、猫にはえらく執着するんだよ、アンタも大変だねえ」
 「本当に、重すぎる愛は猫にはメーワクなんですけどねえ。」

 ……すみませんねえ、ガチャ子さん、アンズさん。

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 「甘すぎず、重すぎず、そんな愛をワタシは求める。アンタにできる?藻塩」

2015年9月28日 (月)

アンズとの日々のために 「猫の森」の「老猫専科」を受講しました。

 「猫の森」というキャットシッター会社があります。「猫の森」はキャットシッティングだけでなく、猫の障害保障や猫関連の講座、キャットシッター育成講座など様々なことを手がけているのですが、シルバーウィークの最終日、「老猫専科」という講座を受けてきました。アンズは動物病院で、リンリンは家でお留守番をしてもらって。

 年を取ると猫の体や心はどのように変わっていくか。かかりやすい病気とそのケアについて。医療とのつきあい方。猫の旅立ちの見送り方とその後の心の持ちようについてなど、盛りだくさんの内容でした。

 なぜ「老猫専科」なのか。理由は二つありました。

 アンズもリンリンも、老猫ではありません。けれどもアンズの今の日々は、おそらく「晩年」にあたることでしょう。老猫とのつきあい方がテーマなら、今のアンズとの関わりを考える上で参考になるだろう、これが一つ目の理由です。もう一つは、私自身が「余命宣告」ショックを消化する必要があったから。

 アンズの余命宣告は、私を打ちのめしました。猫の平均寿命は15年くらい。少なくともあと10年近くは一緒に居られると思っていたのに……今夏、こんな思いにずっととりつかれていました。

 今日はゴハンをねだって食べてくれた。でも、明日はどうかわからない―。

 今日、アンズにそれなりの元気があることに感謝しなければと思いながら、今日の幸運が明日はないかもしれないことを思い悩む日が続き、私の方も消耗しました。

 これではいけない。アンズが安定した穏やかな日を送るためには、私自身がまず安定しなければ。これが、「猫の森」の講座の受講を決めた二つ目の理由です。

 なぜ私自身が安定するために猫の講座を受けようと思ったのか。

 「猫の森」の講座は、猫のことについて学び考える契機となるのと同時に、猫と暮らす自分、さらには、社会や家庭で生きる自身を見つめる契機にもなるからです。
 講師であるキャットシッターの草分け、南里秀子さんは、猫との豊かなおつきあい経験からのエピソードを数多く紹介してくださいます。猫に対する深い理解、柔軟なとらえ方に基づいた様々な事例の紹介は、猫とのつきあい方について、受講者一人一人が考え、自分なりのやり方で猫と向かい合うことを促すものが多く、受講後は「こういうときにはこうすればいいんだ、わかった」というより「一緒に暮らしている猫の声を聞こう。もっとよく考えよう。私自身の猫とのつきあい方について見直そう。よりよりつきあい方について頭を柔軟に使っていろいろ試していこう。」という気持ちになります。方法や知識といったスキルより(そういう情報も相当豊富に得られますが)猫とつきあう姿勢やスタンスを重視している講座、と私は理解しています。

 私はガチャ子さんを見送った後の一時期、「猫の森」の講座に通ったことがあり、そのときに上のような印象を強く持ったのですが、「猫の森」の講座にこのような特徴があるのは、「猫の森」の講座の最終段階にあるのがキャットシッター育成講座や猫関連のビジネス講座であることと関わっていると思います。それらの講座は、「仕事」や「仕事への取り組み方」さらには「仕事を含めて生活の仕方、生き方そのもの」について考えることが求められる内容となっています。(といっても、私はキャットシッターを目指しているわけではないため、最終段階の少し手前で受講の区切りをつけたので、友人たちの話やHPの情報から想像しているだけなのですが。)
 私が受けた基礎基本の講座でも、(猫との良い関係のために)自分を知り、自分を育て、自分の生き方の軸について考えるという要素はかなり濃くありました。

 アンズ・リンリンの保護主のろんぷさん出会い、四度目の猫暮らしのきっかけとなったのも、「猫の森」の講座でした。

 今回、少しずつ弱ってきているアンズを病院に預けて講座に出ることへのためらいがなかったわけではありません。けれども、アンズを失うことを恐れ、焦り、アンズのことばかりを気にして右往左往している私には、自分を見つめ直し、自分の軸の揺らぎ幅を少なくすることがどうしても必要だと思われたのでした。アンズの良き環境であるために。

 長くなりましたので、今回の講座での気づきについては、次回。

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 「ええ~、また一人でお留守番?いやだな~」

 ごめんねリンリン。シッターさんが来てくださるから、ちょっとだけ我慢してね。

2015年8月 6日 (木)

エリザベスアンズ

 「あれは、なに?」

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 大警戒のリンリン。その視線の先には……。

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 エリマキ猫。

 経鼻カテーテルを外してしまわないよう、私の不在時にはエリザベスカラーをアンズにつけています。

 でも、このエリザベスアンズ、リンリンには大不評。どうも怖いようです。

 その昔、敵から逃げるときに、エリマキ状の皮膚飾りを立てて二本足で走って逃げるトカゲが注目されたことがありました。

 エリマキを立てるというのは、ほかの動物に警戒心を起こさせるという点では確かに効果的なようです。

2015年7月20日 (月)

一時退院

 日曜日の昼、アンズが一時退院で家に帰ってきました。

 血液検査の結果は、入院時ほどではないものの、まだまだ高く、特に問題なのが腎性貧血。

 本来ならば入院加療が必要な状態なのでしょうが、とりあえず状態が落ち着いているのと、入院ストレスがかかっているようだということで、一時退院となりました。

 まだ、口から十分な栄養摂取ができる状態ではないので、経鼻カテーテルをつけたままの帰宅です。

 カテーテルがぷらぷらしていると、アンズ自身が鬱陶しいだけでなく、リンリンがおもちゃにしてしまいそうなので、首輪に挟む形で固定させています。

 我が家の猫たちは基本首輪なしのため、アンズの初めての首輪なのですが、それがカテーテル固定具のための首輪になってしまいました。

 退院時より体重は微増なのですが、口から食べられないのと貧血とで、元気、というわけには行きません。

 それでも、経鼻栄養摂取(高カロリーの流動食をカテーテル経由で与えています。)と少々の食事の効果は出ているような気がします。コーミングをしてやると気持ちよさそうにあっちを向いたりこっちを向いたり。

 「ここ、ここ、そうそう」といった感じです。

 一時退院とはいえ、加療は続きます。腎性貧血の対応としての、ホルモン製剤投与のために、一日おきに通院。また、ちかいうちに輸血をする必要がありそうです。

 率直に言うと、長期的には厳しいものがある、というのがかかりつけの先生のお見立てです。今週来週にどうかなるということではないようですが。

 クオリティオブライフ。

 これが、これからの私たち、アンズと私、そしてリンリンの合い言葉になっていくことでしょう。

 

 

2015年7月13日 (月)

猛猫注意と、入院二日目のアンズ

 先日、まだ、アンズが入院する前のことです。私たちが住んでいる集合住宅で、排水パイプ清掃が行われました。各戸の台所、浴室、洗面所の排水パイプが対象です。

 清掃機器の動力は小型モーター。長い電気コードで清掃機器と繋げられた小型モーターは、通常は外廊下に置かれます。よって、作業中は玄関の戸は開け放しになるのです。

 冬でもなし、20分程度玄関を開け放っても普通は問題はないのでしょうが、我が家には事情があります。玄関ドアを開け放すのなら、アンズとリンリンがパニックを起こして外へ飛び出さないようにしなければなりません。

 ということで、作業が始まる前に、ふたりを私の寝室に入れることにしました。寝室のドアを閉めておけば安心です。

 まず、アンズを捕まえて寝室にいれ、いったんドアを閉めてからリンリンを捕獲。彼を抱きながら寝室のドアを開けたとたん、アンズがするりと逃げ出しました。あわててリンリンを寝室に入れてドアを閉めようとしたのですが、リンリンもするりと抜け出していきました。まるで漫画です。

 仕方がないのでもう一度先にアンズを捕まえて、寝室にあるクロゼットの中に入れました。そしてリンリンを確保して寝室のベッドの下に押し込み、クロゼットの戸を軽く開けて、急いで寝室を出ました。

 作戦成功です。無事、ふたりを寝室に入れたままドアを閉めることができました。

 一応、清掃会社の人たちが来たときに、「部屋に閉じ込めてはいますが、猫がいます」と伝えたところ、玄関のドアの開きを必要最小限にしてくれました。配慮に感謝、です。

 清掃作業の間中、モーターの音に恐れをなしたのが、ふたりとも寝室でおとなしくしていたようです。

 作業が終わった後、寝室を開けたら、アンズはすぐに出て行きましたが、リンリンは窓際でまったり。そのあとは、クロゼットの中でしばらく遊んでいました。

 珍しい場所が楽しかったのかもしれません。

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 「家政婦は見た」風リンリン。

 この際、玄関にステッカーを貼っておこうかと思います。

 「猛(烈な速さで脱走するかもしれない)猫注意」とか。

***

 今日は、出勤前と退勤後にアンズに会ってきました。

 朝会ったときには、結構怒っていました。エリザベスカラーの下を掻いてやったら、喜びながらも、

 「ああ、そこそこそこ、う~ん。帰るっ、帰るっ、帰るっ」

 「もっと、右右、うんうん、そうそう。帰るっ、帰るっ、帰るっ」

 といった感じ。

 夜には、すぐには帰れないと理解したようで、あまり怒ることなく、額や首をほりほりと掻く私の手に頭をなすりつけてきました。

 二回とも、新しい検査結果を示していただいたのですが、今のところあまり良い結果はありません。腎臓の状態・貧血の程度などが良くなく、血液も、血栓ができやすくしかも凝固しにくいのだとか。

 でも、栄養と水分を補給していただき、目に力が戻っていました。夜、私が病院を失礼する直前には、いただいた猫缶を自力で食べていると、看護師さんが教えてくれました。

 アンズの生きる力を信じようと思います。

 甘えっ子全開のリンリンも待っているのですから。

 

2015年7月12日 (日)

アンズ、3度目の入院

 今日は、アンズの通院日。

 相変わらず、食欲不振が続いているため、血液検査をしていただきました。

 残念ながら、腎臓の値がかなり悪く、炎症反応も強いとのこと。集中治療のため、入院をさせました。3度目の入院です。

 本猫は、かなりのお怒りモードでしたが、仕方がありません。

 明日からまた毎日お見舞いに行きます。

 アンズ、数値を下げて、早くにおうちに帰ろうね。

2015年7月 5日 (日)

続 薬の飲ませ方

 あんずへの与薬に試行錯誤を重ねる日々。やっぱり少量でも薬を飲ませられるコンデンスミルクがいいのかなと思い始めた矢先、とんでもない事態に気づきました。アンズの口の右端にはげが!

 そろそろ病院に行こうかというタイミングだったので、翌日すぐに連れて行きました。

 診てくださった先生はによると、かぶれなどは起こしていないとのこと。「口の周りについたアイスやコンデンスミルクを舐めすぎたのでは」とのお話でした。

 かぶれていなかったのは幸いですが、はげはよろしくありません。かといって、薬の投与は続けなければならないので、口の左側や正面から塗り込むことにしました。

 でも、アイスももちろん、コンデンスミルクには、砂糖が大量に使われています。どうしても固まりがち。口の周りが全はげになったら大変です。そこで、砂糖の入っていない猫用アイスはないものかとおたずねしたところ、看護師さんがその場でネットで調べてくれました。売っているんですね、猫用アイス。

 さらに、「猫用液体ミルクと卵黄をよく混ぜて凍らせると手作りアイスになるようですよ」とも。

 これは試さない手はありません。家に帰ったら猫用液体ミルクをまず検索して、などと帰り道に考えていたのですが、ふと思いついたことが一つ。

 アンズは、猫用粉ミルクがわりと好きだった。卵はあまり好きでは無いのだから、むしろミルクだけの方がいいかもしれない。あれを少量の水で練って薬を混ぜたらうまいこといくのでは?

 ということで、方針変更。猫用アイスの前に、粉ミルクを試してみることにしました。

 この思いつきは正解でした。猫用粉ミルクを少量の水で練り、砕いた薬を混ぜて口の内側や回りになすってみたら、問題なく飲ませることができました。

 なぜ思いつかなかったのでしょう。猫用ミルクは二年ほど前によく飲ませていたのに。

 まさに灯台もと暗し。

 薬の飲ませ方にはめどがつきました。

 コンデンスミルク、どうしよう……。

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 「コンデンスミルクなんかどうでもいいから、変なもの飲まされて傷ついた私を慰めなさいよ!」

 はいはい。コーミングのおねだりね。

2015年7月 1日 (水)

薬の飲ませ方

 粉にしたステロイド剤に亜麻仁油を混ぜて、口の内側にすりつける、という方法は、アンズの不興を買いました。

 あまりに嫌だったためか、どのように暴れたら私の手から逃れられるかも日々研究したらしく、大いに手こずらせてくれます。

 何かよい方法がないかと、かかりつけの獣医さんに相談したところ、「窮余の策として、ごく少量のアイスクリームか無塩バターに混ぜるというやりかたもあるが」との助言をいただきました。

 なるほど、引っ越し当時、猫用ミルクをよく飲んでいたアンズ。乳製品はいいかもしれません。

 ということですぐにスーパーに出向きましたが、折しもバターは品薄。通常のバターはもちろん、無塩バターなど影も形もありませんでした。

 そこで、昔ながらの、香料などがあまり入っていないバニラアイスを一つ購入。ステロイド剤を半錠、粉にしたものを混ぜ込み、口の内側や回りに塗りつけてみました。

 やはりアンズは逃げ回りましたが、塗られたものが意外にもおいしいことに気がついたらしく、逃げ方が緩やかに。

 亜麻仁油に混ぜていたときは、4分の1錠がやっとでしたけれど、アイスクリームになら半錠分混ぜても、塗りつけ成功。

 ただ、問題が一つ。当たり前ですが、アイスクリームは溶けやすいので塗りにくいんですよね。時間がかかるとそれだけアンズにストレスがかかります。

 何か似たようなものでよいものは、と思い、ネットで検索したところ、コンデンスミルクを使うという方法に行き当たりました。

 念のため、獣医さんに確認したところ、「人の食べ物を使うのは、推奨される方法では無いけれど、ごく少量なら、今は仕方が無いでしょう」とのことでした。

 そこで、ごく少量のコンデンスミルクに薬を混ぜ、歯茎や口の周りに塗りつけたところ、うまくいきました。アイスクリームよりもさらに少ない量で、薬を与えることができました。

 ただ、コンデンスミルクはすぐに固まります。口の周りががびがびになってしまう。またアンズ自身は、アイスクリームの方が好みのよう。悩ましいところです。

 以前のように、ご飯と一緒に食べてくれればと思うのですが、今は仕方がないと割り切っていろいろお試し中。

 なお、薬剤によっては、何かに混ぜて与えるという方法が採れないものもあるそうです。

 そのあたりについては、気をつけなければなりませんね。薬の扱い方については、必ず獣医さんに確認しながら、いろいろ試していこうと思います。

 ところで、コンデンスミルクに関しては、もう一つ問題が。

 私は、諸事情により、糖分摂取をコントロール中。全くとらないというわけではありませんが、取り過ぎに注意をしています。

 アンズには、ほんのぽっちりしか使わないコンデンスミルク。どうやって消化したらよいものか……。

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 「アイスクリームだろうと、コンデンスミルクだろうと、口の周りに塗られるのは本当にイヤなんだからねっ」

 そうだよね、わかるよ。

 「藻塩ってば、いっつも口ばっかり!」

 うんうん。

 

2015年6月27日 (土)

アンズ、食欲不振

 ここひと月ほど、とある「課題」に取り組んでいました。

 アンズの食欲回復です。

 リンリンと比べると量は少ないものの、食べたいだけ食べさせると太るたちだったアンズが、五月の半ばくらいから、ぱたりと食べなくなりました。

 元気もないということで、お医者さんで診てもらったところ、大きな問題は無いが微熱がある。ちょっとした体調不良のようだということで、点滴のために何日か通いました。

 その後も、いつものご飯に見向きもせず、あれこれ試してもダメ。

 ご飯を食べないと体力が落ちるということも問題ですが、それまではステロイド剤をご飯に混ぜていたため、薬も飲ませることができないという問題も発生。

 薬を混ぜて飲ませるための「おいしいおやつ」も試しましたが、これもだめ。そのうち、口内炎が悪化したのでしょう。よだれが出てきてしまいました。

 意を決して、粉にしたステロイド剤を、通常量の半分(4分の1)、すりつぶし、少量の亜麻仁油に混ぜて口の中(歯茎)に指で塗る方法をとりました。口の内側にすり込まないと、なめとらずに、口の周りに油混じりの薬をつけたまま過ごしてしまうためです。

 とりあえず飲ませられるようにはなったものの、アンズは、いやがる、いやがる、すねる、すねる。

 そうしているうちに、少しずつ食欲を見せるようにはなったけれど、やはり食べ方は今ひとつ。体重も少しずつ減ってしまっています。それと、気になったのが食べ方。舌の使い方がぎこちない感じ。

 回復した感じが無いままステロイド剤がなくなったので、もう一度病院へ。

 やはり、大きな問題は見つからないと言われました。ただ、口内に雑菌が増えていて、炎症が強くなり、ご飯が食べづらいということもあるのでは、ということで、抗生物質をうっていただきました。

 この注射、どうやら効き目があったようです。食べ方が少し変わりました。

 以前のような食欲はまだもどりませんが、とりあえず食べる意欲をはっきりと見せてくれるようになりました。

 あいかわらず、これはまずい、あれは口に合わないと文句を言いますが。

 しばらく見守る日々が続きそうです。

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 「ゴハンはおいしくないし、薬を無理矢理塗られるし、もうヤダ」

 そうだよね、いやだよね。アンズ。

 ということで、薬の与え方を工夫することになるのですが、それは次回に。

 

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